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優しさとユーモアに満ちた、誰も見たことのない「アジアの家族映画」。

予告編

池松壮亮 チェ・ヒソ オダギリジョー 佐藤凌

7月2日(金)テアトル新宿ほか公開

Introdcution

 妻を病気で亡くした剛は、ひとり息子を連れて兄の透が住む韓国に渡ったが、早々に事業に失敗する。どん底に落ちた三人は、活路を求めてソウルから江原道(カンウォンド)へと向かう列車に飛び乗る。偶然そこで巡り合ったのは、同じように人生に行き詰った韓国の三兄妹だった。言葉が通じ合わないにもかかわらず、彼らは不思議な旅を共にすることに・・・。

 『舟を編む』(13)で日本アカデミー賞監督賞を最年少で受賞、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17)でアジア・フィルム・アワードのアジア最優秀監督賞を受賞し、若くして国内外の注目を集めてきた石井裕也監督。『町田くんの世界』(19)『生きちゃった』(20)『茜色に焼かれる』(21)など、自分の生きる社会や時代と格闘する意欲作を世に送り出してきた石井監督が、あらためて初心に返り、これまでの経験値に頼らずにオール韓国ロケを敢行した本作でさらなる新境地を開拓した。

 始まりは、石井監督と『ムサン日記〜白い犬』(10)のパク・ジョンボム監督との出会いにさかのぼる。2014年の釜山国際映画祭で共に審査員をつとめた二人は意気投合し、以来友情を育んできた。そしてパク・ジョンボム監督が、本作のプロデューサーを引き受けたことから、映画は動き出す。「映画とは本来途方もなく自由なもののはずで、狭い世界など軽々と飛び越えていけるもののはずだ。そういう映画の可能性に期待もしていた」と語る石井監督。その言葉通り、95%以上のスタッフ・キャストが韓国チームという、現地の力を最大限に生かす座組みが実現した。

 心に大きな喪失を抱えるシングルファーザーの青木剛を演じたのは、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『町田くんの世界』『ぼくたちの家族』をはじめ、石井作品には欠かせない顔である池松壮亮。最愛の妻を失い絶望的な別れと向き合ったからこそ、言葉や文化を超えて人と人が分かり合おうとすることをあきらめないその姿は、この世界の豊かさを信じる力そのもののようだ。
剛が身を寄せる韓国在住の兄には、ギャラクシー賞月間賞も受賞した石井監督演出のTVドラマ「おかしの家」で主演をつとめ、『茜色に焼かれる』にも出演しているオダギリジョー。『マイウェイ 12,000キロの真実』(12)などへの出演歴があり韓国映画界との縁も深いオダギリが、剛とは対照的な、いい加減に見えてどこか憎めない人間力にあふれた風来坊を体現している。
元アイドルで売れない歌手のチェ・ソルを演じるのは、『金子文子と朴烈』(17)で長編映画初主演を飾り、『Our Body』(18)で第23回釜山国際映画祭「今年の俳優賞」を受賞した実力派のチェ・ヒソ。剛たちと同じように大切な家族を失った過去を持ち、ままならない現実との狭間で苦しみながらも、懸命に生きようとする心の再生を演じきった。
生きるのは不器用でも裏表がなく人のいいソルの兄・ジョンウは、『ビューティー・インサイド』(16)『サイコキネシス 念力』(18)『新感線半島 ファイナル・ステージ』(21)などのキム・ミンジェ、ソルの献身を素直に受け取れず反発する妹・ポムは、制作スタッフを経て短編映画や舞台で演技経験を積み、近年はNetflixオリジナルのゾンビ時代劇『キングダム』(19)にも出演したキム・イェウンが、それぞれ演じた。さらに剛の息子・学には、子役の佐藤凌が抜擢され、寡黙ながらも強い存在感で二つの家族をつなぐ。
また、前述のパク・ジョンボム監督も『生きちゃった』に続いて出演しており、オダギリジョー演じる兄の相棒として登場している。

 異国の地で撮影に挑んだ石井監督は、言葉と文化の壁から生まれる噛み合わない会話やコミュニケーションのすれ違いを、劇中で時にコミカルな掛け合いとして演出し、相互理解への高いハードルを描く中にも心地良いユーモアの流れる空気感を創り出している。撮影監督には『ムサン日記〜白い犬』のキム・ジョンソン、音楽監督には『嘆きのピエタ』(12)のパク・イニョンが参加し、石井監督とのシナジーでアジア映画のあるべき一つの形を作り上げた。

 それぞれが心に傷を持つ、日本と韓国の家族がソウルで出会い、国を入り交えて新しい家族の形になる魂のロードムービー。彼らの前に現れる「アジアの天使」を目撃したとき、あらゆる差別や偏見や歴史を超えて、映画と世界の未来が見えてくるだろう。

Story

 妻を病気で亡くした小説家の青木剛(池松壮亮)は、8歳になるひとり息子の学を連れて、兄(オダギリジョー)の住むソウルへとやって来た。「韓国で仕事がある」という兄の言葉を頼っての渡韓だったが、いざ到着してみると、兄がいるはずの住所には、知らない韓国人が出入りしていて中にすら入れない。言葉も通じず途方に暮れるしかない剛は、自分自身と学に「必要なのは相互理解だ」と言い聞かせながら、意地でも笑顔を作ろうとする。

 やがて帰宅した兄と再会できたはいいものの、あてにしていた仕事は最初からなかったことが判明。代わりに韓国コスメの怪しげな輸入販売を持ちかけられ、商品の仕入れに出向いたショッピングセンターの一角で、剛は観客のいないステージに立つチェ・ソル(チェ・ヒソ)を目撃する。元・人気アイドルで歌手のソルは、自分の歌いたい歌を歌えずに悩んでいたが、若くして亡くなった父母の代わりに、兄・ジョンウ(キム・ミンジェ)と喘息持ちの妹・ポム(キム・イェウン)を養うため、細々と芸能活動を続けていた。

 そんな矢先、韓国コスメの事業で手を組んでいた韓国人の相棒が商品を持ち逃げしてしまう。全財産を失った兄弟に残された最後の切り札はワカメのビジネス。どうにも胡散臭い話だったが、ほかに打つ手のない剛たちは、藁をも掴む思いでソウルから北東部にある海沿いの江陵(カンヌン)を目指す。同じ頃、ソルは事務所から一方的に契約を切られ、兄と妹と3人で両親の墓参りへと向かうことに。運命的に同じ電車に乗り合わせた剛とソルたちは、思いがけず旅を共にすることになる。

Cast

池松壮亮

池松壮亮青木剛

1990年7月9日生まれ、福岡県出身。『ラストサムライ』(03)で映画デビュー。2014年に出演した『紙の月』、『愛の渦』、『ぼくたちの家族』、『海を感じる時』で、第33回日本アカデミー賞新人俳優賞、第57回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞。2017年に石井裕也監督『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などで第9回TAMA映画賞最優秀男優賞、第39回ヨコハマ映画祭主演男優賞を受賞。2018年に塚本晋也監督『斬、』で第33回高崎映画祭最優秀男優賞を受賞。2020年には真利子哲也監督『宮本から君へ』で第93回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞、第32回日刊スポーツ映画大賞主演男優賞、第41回ヨコハマ映画祭主演男優賞などを受賞した。近年の主な出演作に『海よりもまだ深く』(16)、『セトウツミ』(16)、『永い言い訳』(16)、『だれかの木琴』(16)、『散り椿』(18)、『万引き家族』(18)、『君が君で君だ』(18)、『町田くんの世界』(19)、『よこがお』(19)、『カツベン!』(19)などがある。また近年、中国映画のチャン・リュル監督『柳川』、ホアン・チエンシン監督『1921』(2021年7月中国公開予定)にも出演している。

チェ・ヒソ

チェ・ヒソチェ・ソル

1986年12月24日生まれ、韓国ソウル出身。2009年に映画『重量☆ガールズ キングコングを持ち上げろ!』で俳優デビュー。イ・ジュニク監督『空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』(16)で日本人大学生のクミ役に抜擢される。翌年同じくイ・ジュニク監督の映画『金子文子と朴烈』で主演、金子文子役を演じ、韓国映画祭で新人女優賞と主演女優賞をW受賞する快挙を成し遂げる。その他の出演作は、ポン・ジュノ監督『オクジャ』(17) 、『ただ悪から救いたまえ』 (20) など。

オダギリジョー

オダギリジョー青木透 (剛の兄)

1976年2月16日生まれ、岡山県出身。アメリカと日本でメソッド演技法を学び、2003年、第56回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『アカルイミライ』(黒沢清監督)で映画初主演。以降、『メゾン・ド・ヒミコ』(05)、『ゆれる』(06)など、作家性や芸術性を重視した作品選びで独自のスタイルを確立。その活動は国内だけにとどまらず、『悲夢』(09)、『Plastic City』(09)、『マイウェイ』(12)、『宵闇真珠』(18)、『Saturday Fiction』(公開未定)など、海外の映画人からの信頼も厚い。俳優業の傍ら監督業にも進出し、初の長編監督作である『ある船頭の話』(19)は第76回ヴェネチア国際映画祭・ヴェニス・デイズ部門に日本映画史上初の選出となり、大きな注目を集めた。2021年の公開待機作品に石井裕也監督『茜色に焼かれる』(5月21日公開)、日比遊一監督『名も無い日』(6月11日公開)がある。

キム・ミンジェ

キム・ミンジェジョンウ (ソルの兄)

1979年3月20日、韓国出身。主な出演作に、『サスペクト 悲しき容疑者』(14)、『ビューティー・インサイド』(16)、『サイコキネシス 念力』(18)、『無双の鉄拳』(19)、『新感線半島 ファイナル・ステージ』(21)などがある。

キム・イェウン

キム・イェウンポム (ソルの妹)

2015年「第16回テグ(大邱)短編映画祭」で演技賞、2015年「第5回チュンムロ(忠武路)短編映画祭」で青年・大学生部門女性演技賞などを受賞。『Oh! My Gran』、『A French Woman』、Netflixオリジナルのゾンビ時代劇『キングダム』(19)等出演している。

佐藤凌

佐藤凌青木学 (剛の息子)

2011年12月5日生まれ、神奈川県出身。「夢の案内人」、「魔法教室」、「おもろい女」(東宝)、「夏・南方のローマンス」(劇団民藝)など、ミュージカル、舞台に多く出演。本作『アジアの天使』が映画デビューとなる。

池松壮亮

芹澤興人天使

1980年12月1日生まれ、静岡県出身。清水崇監督『稀人』(04)で映画デビュー。2009年には、今泉力哉監督の『最低』に主演し、第10回TAMA NEW WAVEコンペティションベスト男優賞を受賞。2014年には塩出太志監督の『死神ターニャ』にて、福岡インディペンデント映画祭2014で俳優賞を受賞。近年の主な出演作品は『百円の恋』(14)、『知らない、ふたり』(16)、『リップヴァンウィンクルの花嫁』(16)、『64-ロクヨン―前編/後編』(16)、『岬の兄妹(18)、『蜜蜂と遠雷』(19)、『あの頃』(20)、『街の上で』(21)など。石井裕也監督作品にも多く出演しており、映画では、『舟を編む』(13)、『ぼくたちの家族』(14)、『バンクーバーの朝日』(14)、『生きちゃった』(20)、『茜色に焼かれる』(21)など、TVドラマでは「おかしの家」(15/TBS)、「乱反射」(18/EX・メーテレ)がある。

到着コメント

8/12(木)『アジアの天使』上映最終日のトークイベントが決定!

好評上映中の『アジアの天使』がまもなくテアトル新宿での上映最終日を迎えます。これまでのたくさんのご来場に感謝いたしまして、最終日にもゲストをお迎えしてのトークイベントが決定いたしました!
ぜひこの機会をお見逃しなく。

※テアトル新宿の『新型コロナウイルス感染予防の取り組み』については下記ページをご確認ください。
→ 新型コロナウイルス感染予防の取り組み

開催日時 8月12日(木)
15:40の回(予告なし/上映後 トークイベント)

・15:40 ~ 17:48 本編
・17:50 ~ 18:20 トークイベント(30分・予定)
登壇者(予定) 前田敦子、池松壮亮、石井裕也監督
  • ※敬称略
  • ※登壇者は予告なく変更となる場合がございます。
開催場所テアトル新宿
料金 通常料金
  • 各種割引、ムビチケの使用可
  • 各種ご招待券、株主ご招待券、無料券の使用不可

【チケット販売】

オンラインチケット予約、および劇場窓口にて販売いたします。

  • ※全席指定
  • ※立見券の販売はございません。

【オンライン販売】

8月6日(金)18:00~上映時間20分前まで販売

  • クレジットカード決済、ムビチケのみ使用可能。
  • オンライン予約販売をご利用のお客様は、劇場備え付けの発券機でチケット発券か、予約完了メールの画面提示、もしくはメール内容が印刷された用紙のご提示でご入場いただけます。
  • 上映開始直前は発券機の混雑が予想されますのでお早めに発券をお済ませください。
    混雑により上映開始までに発券が間に合わなかった場合も一切の保障は致しかねます。

【劇場窓口販売】

8月7日(土)朝OPEN時から窓口販売

  • 劇場窓口販売前に座席指定席が完売した場合、窓口でのチケット販売はございません。
  • 混雑状況等により販売開始時刻は前後する場合がございます。
  • 窓口の営業時間は当館開館時刻から最終回上映開始時刻までとなります。
【注意事項】
  • 登壇者は都合により、予告なく変更となる場合がございます。
  • 場内での撮影、録音等は固くお断りいたします。
  • マスコミの撮影が入る場合がございます。その際、お客様が映像等に映り込む可能性がございますこと予めご了承ください。
  • 舞台挨拶前日までにチケットが完売した場合、当日券の販売はございません。
  • 転売を目的としたご購入は固くお断りいたします。
  • ご購入、お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。
  • 急遽変更、天候、災害その他やむを得ない事由により中止になる場合もございます。あらかじめご了承下さいませ。

■その他、混雑状況など詳細につきましては、劇場までお問合せ下さい。
テアトル新宿 03-3352-1846

  • 営業時間外、混雑時はテープでのご案内となります。

8/6(金)『アジアの天使』追加のトークイベントが決定!

ただいま好評上映中の『アジアの天使』で追加のトークイベントが決定いたしました!ご出演の池松壮亮さん、芹澤興人さんと石井裕也監督をお迎えして、トークイベントを行います。
ぜひこの機会のご来場くださいませ。

※テアトル新宿の『新型コロナウイルス感染予防の取り組み』については下記ページをご確認ください。
→ 新型コロナウイルス感染予防の取り組み

開催日時 8月6日(金)
18:10の回(予告なし/上映後 トークイベント)

・18:10 ~ 20:18 本編
・20:20 ~ 20:50 トークイベント(30分・予定)
登壇者(予定) 「天使と芹澤興人と信じること。」
池松壮亮、芹澤興人、石井裕也監督
  • ※敬称略
  • ※登壇者は予告なく変更となる場合がございます。
開催場所テアトル新宿
料金 通常料金
  • 各種割引、ムビチケの使用可
  • 各種ご招待券、株主ご招待券、無料券の使用不可

【チケット販売】

オンラインチケット予約、および劇場窓口にて販売いたします。

  • ※全席指定
  • ※立見券の販売はございません。

【オンライン販売】

8月2日(月)19:00~上映時間20分前まで販売

  • クレジットカード決済、ムビチケのみ使用可能。
  • オンライン予約販売をご利用のお客様は、劇場備え付けの発券機でチケット発券か、予約完了メールの画面提示、もしくはメール内容が印刷された用紙のご提示でご入場いただけます。
  • 上映開始直前は発券機の混雑が予想されますのでお早めに発券をお済ませください。
    混雑により上映開始までに発券が間に合わなかった場合も一切の保障は致しかねます。

【劇場窓口販売】

8月3日(火)朝OPEN時から窓口販売

  • 劇場窓口販売前に座席指定席が完売した場合、窓口でのチケット販売はございません。
  • 混雑状況等により販売開始時刻は前後する場合がございます。
  • 窓口の営業時間は当館開館時刻から最終回上映開始時刻までとなります。
【注意事項】
  • 登壇者は都合により、予告なく変更となる場合がございます。
  • 場内での撮影、録音等は固くお断りいたします。
  • マスコミの撮影が入る場合がございます。その際、お客様が映像等に映り込む可能性がございますこと予めご了承ください。
  • 舞台挨拶前日までにチケットが完売した場合、当日券の販売はございません。
  • 転売を目的としたご購入は固くお断りいたします。
  • ご購入、お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。
  • 急遽変更、天候、災害その他やむを得ない事由により中止になる場合もございます。あらかじめご了承下さいませ。

■その他、混雑状況など詳細につきましては、劇場までお問合せ下さい。
テアトル新宿 03-3352-1846

  • 営業時間外、混雑時はテープでのご案内となります。